ブラック企業に入社しないためには 〜接客業はブラックになりがち〜

ブラック企業に入社しないためには 〜接客業はブラックになりがち〜

ブラック企業のニュースが世間から消えません。

 

最近も日本最大手の広告代理店企業D社の過剰残業とパワハラによって一人の若い命を自ら絶つという痛ましい事故がおこりました。(2016年・11月現在)

 

では、何故、このようなブラック企業が存在し、また多くの若者がその企業に憧れて入社したがるのでしょうか?また就活中にブラック企業かどうか見極めるテクニックはないのでしょうか?

 

かつてブラック企業の温床といわれた居酒屋業界にいた経験からこの問題について書いていってみたいと思います。

 

ブラック企業の定義

あくまで世間一般の解釈という注釈をつけて考えたいと思います。それは当事者と思われる会社の人たちは自分たちのことをこれっぽっちもブラックな会社だとは考えていないからです。

 

ブラック企業は接客業に多い

ちょっと語弊がある表現かもわかりません。「接客業」とは店舗を構えて不特定多数のお客様を対象に運営されている職場と思ってもらっても構いません。

 

では何故、接客業がブラック企業と見なされてしまうのでしょうか。一つは「薄利多売」の運営スタイルが挙げられます。

 

例えば巷で頻繁に登場させられてしまっている「居酒屋業界」。

 

一昔前は結構、いい値段をつけることができていた業界でした。生ビール1杯が500円の時代が普通だったのです。それがバブル崩壊によって価格破壊の波が押しよせ、1軒が生ビール1杯を398円にしたら、こぞって他のお店も追随する。

 

今度は298円になる。また追随する。この繰り返しで現在では「飲み放題980円ポッキリ」というサービスが当たり前になってしまいました。

 

長引いたデフレ不況が大きな要因だったとは思います。消費者の財布の紐は皆、固くなりました。

 

1円でも安いところに行きたいというのが消費者心理だったのですから仕方ありません。企業努力という名目で競争に負けまいと、各社、躍起になっていました。これが薄利多売のシステムが定着してしまった原因なのです。

 

会社側は利益を出さなければならない

当然ながら会社は慈善事業ではありません。モノやサービスを売って対価として利益を生み出さなければならないのです。しかし、売り上げというのはいくら頑張ってもそのお店のキャパを超えたレベルを作ることはできません。

 

それまで1日に100人のお客さが来てくださったお店があったとします。一人当たり2000円使ってくれたとしてその日の売り上げは単純に20万円となりますね。

 

ところが値下げ競争で売価が下がってしまうと当然ながら売り上げも下がることになります。値下げによって一人当たりが使う金額が1600円になってしまったら1日の売り上げは16万円です。4万円も少なくなってしまいました。この4万円を取り返そうと思ったら客数を約30人弱のお客様を呼び込まなければなりません。

 

しかし、簡単には来店客数というのは増えてくれません。また、同じかそれよりさらに安い価格のサービスを体力のある企業は仕掛けてきます。お客様はそっちの方へ流れていってしまうでしょう。このような競争を繰り返していたら体力のないお店はたちどころにギブアップとなってしまうのです。

 

これでは競争に負けて市場から姿を消さざるを得ない運命となってしまいますね。そこで何とか競争に負けまいとするために体力の小さい企業は知恵を絞ったのです。それが人件費の見直しです。

 

ブラック企業がブラック企業たらん最大の理由

ブラック企業が世間から「ブラック企業」と色分けされてしまう最大の原因は、高騰する人件費に対して本業で出すことができる利益とのギャップが色分けの原因となってしまっているものと思われます。その傾向が顕著に出ている業界が飲食業界という事になってしまいます。

 

しかし、誤解のないように申しておきますと、全ての飲食業関係の企業がブラックだという事ではありません。ごく一部なのです。そのごく一部の会社が目立ち過ぎているがために、業界全体に悪しき評判が立ってしまっている、ということになっています。

 

飲食業界での実態

では実際に飲食業界ではどういう実態になっているのでしょうか。

 

ここからはあくまで私の経験(居酒屋業界と回転ずしの業界)によるところからの感想と思って読んでください。
(参考:10社目の転職先:単身赴任で居酒屋チェーンへ)

 

業務のしんどさは圧倒的に居酒屋業界です。勿論、それはお店の規模にもよります。

 

個室仕様のテーブル席が20、宴会用の畳のお部屋での席が10あったとします。お客様はマックスの状態で150名前後は入れるでしょう。居酒屋のピークの時間帯が午後6時から午後9時くらいまで。この時間帯にいかにして席を回転させて多くのお客様に来店していただけるか。ここが勝負の分かれ目なのです。

 

そして問題の人件費。最繁忙時間帯はアルバイトさんの人数を確保します。この人数が少なければお客様からの注文に追い付けなくなり、一人当たりの客単価を減らしてしまう結果になります。そしてピークの時間帯が過ぎ去ればアルバイトさんの大半が勤務終了で上がります。

 

この動きが無理なく行われていればいいのですが…。現実はなかなかそううまく運んでくれません。

 

社員が犠牲になってしまう

アルバイトさんを帰らせた後に大挙として団体のお客様が入店してくることがあります。

 

お店にとったら売り上げが上がるので嬉しい悲鳴なのですが残ったスタッフにとったら、たまったものではありません。特にその場にいる社員さんにとったら尚、たまりません。忙しさの大半以上を背負わなければならなくなるからです。

 

居酒屋のピーク時の忙しさは半端ではありません。まさに地獄の忙しさです。こんな状況を2か月も3か月もやらされたら、恐らく誰でも嫌になって辞めてしまうでしょう。

 

しかし、社員はなかなかそういう訳にはいきません。自らの意志で入社している以上、責任感というのがあります。簡単に辞めるわけにはいかないのです。ここがその職場がブラック化するかどうかの分岐点となってくるところでしょう。

 

飲食業界でも状況は異なる

でも、同じ飲食業界といえども回転寿司業界で働いていたときはそのような地獄感はありませんでした。回転寿司と居酒屋。何がそんなに違っていたのでしょうか?考えられる要因としてアルコールを提供しているかどうかが、一つの分かれ目になってきそうです。

 

回転寿司が扱うアルコールといえば、せいぜいビールくらいです。提供するのにそんなに手間はかかりません。不慣れな人でもビールくらいならサッと提供できるでしょう。ところが居酒屋のアルコールはそうはいきません。種類が多過ぎます。

 

ビール程度ならいざ知らず、焼酎類、ウイスキー類、日本種類。そこにチューハイやら果実酒やらサワー系やらも入ってきます。冷たいものと温めるものとにも分類されます。人手が足りなくなってくるとまさにアルコール類が地獄化してくるわけなのです。

 

ブラック企業の特徴については以下も参考にしてください。
⇒ブラック企業の見分け方 〜ブラック企業をすぐにでも辞めたい方へ〜

さいごに

如何だったでしょうか?ちょっと現場の実情のリポートが多くなってしまいました。かみ砕いていえば、慢性的な人手不足状態を解消できず、しかし需要はあるため仕事量は多い。このアンバランスさが全てのブラック企業の共通項となっていると思われるでしょう。

 

そのために正社員にかかってくる比重がうんと重くなり、月に100時間を優に超過する勤務時間の発生と、休憩を含んで自分の余暇のための時間を取れなくなるのがブラック企業の定義づけなのでしょう。

 

ブラック企業がブラック企業として見なされてしまう要因を作ったものに今回、紹介いたしました社員一人にのしかかってくる「人事システム」があると思います。それは一種の「リストラ」の変型版ともいえるものでしょうか。これによって一人の身に業務が集中的に降りかかってしまう制度が根付いたと思えるからです。

 

では、次回でどうすればそのような企業を避けて就活を行っていけばよいのか、について書いていきたいと思います。

 

ブラック企業対策におすすめの方法 〜ネットの口コミをチェック〜

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